みつりんふぁんくらぶ

観たものについてのメモ。解体的です

SSSS.GRIDMAN(ぽ)

以下山口くん(特撮オタク)の感想です。


特撮の構成要素っていろいろあるけど、人間ドラマだけじゃなくて、戦いを大きいスケールで取り上げるってのが大きい要素なのよ。それを通して今対峙してる敵が悪なのか、自分の正義感とは何か、戦いに意味はあるのか、とか色々物語でふれて解明したり成長していくもんなの。主人公が途中から強化フォームを得ていったり、仲間の加入があったりするのもそう。結局は自分の正義を目指すために勝利するんだけど、最初から最強の存在で無双しないのにはちゃんと意味がある。仲間もいて、自分と敵の違いをわかったうえで勝利するんです。いいですね。特撮。今日仮面ライダーの映画見てきました。よかったですよ。

前置き長くなったけど、グリッドマンよかったね。アニメならではの華やかさと電子感が見応えあった。最近CG多めの特撮が増えてきたけど、アニメーションで振り切るの好きになった。元々のグリッドマンも、コンピュータがモチーフで近未来感を出してたけどスケールの大きさがアニメちょうどよかったと思う。



ねたばれ


個人的に、グリッドマンの強化の過程がしっかり描かれてくの、特撮ヒーローだなって感じが良かった!!!プロト→強化→全合体→真の姿は流れとして完成してるし(読みやすいってことでもあるけど)、OPで未登場の形態を最初から出してたり後々加わるのがあったり特撮の息が感じれた。あとマックスグリッドマンを二回連続で出すの。あれも特撮ありがちの最初の強化は二回だして販促活動するそれに寄ってたな。うんうん。
ゴッドゼノン、あれはサポートメカのみの全合体だからフルパワーより先に出るのがセオリーなんだけど、スケールの調整とかそういう概念があって初めて通用する手段だから納得できる。おもちゃ欲しい。

うつみ良かったよね。いやりっかも良かったんだけど。特撮では戦う主人公以外にも守りたい人、支えとなってる人とか色々描かれてて、「戦えない自分」と一番向き合ってるうつみも成長とともに戦ってるんだって思うと熱かったな。特に最終話にかけて。グリッドマン同盟も楽しむために作ってたのに、主人公の心の支えとかになったり、意味はあったよちゃんと。

グリッドマンでは怪獣が「世界を修正する手段」として出てたけど、最終話でグリッドマンがアカネの心を救う為に修正の力を使うのは恐れ入った。怪獣を倒すために力を使うんじゃなくて、救いの一手のためにこれまでの戦いがあったの。えもいね。あとアンチ!!!まちゃんが言ってたことがわかりすぎて言うことほぼないけど、キャリバーとの関係性が良かった。グリッドナイトキャリバー、良い。第2のグリッドマン、っていうのはアカネの気持ちに寄り添うための意味も込められてたんかな。

巨大戦というか、街を舞台にして戦うの、実写作品ではビル壊したり鉄塔から火花起こす数が多ければ多いほど予算多くて力こもってる作品って捉えられるけど、アニメでは気にしなくていいね!いいぞもっと壊せ。

怪獣少女がグリッドマン(ゆうた)に「助けられた」って言ってたのは、原作のオマージュなんね。11話までは原作にふれない感じかと思ってたや。怪獣のいる街……深い

こんなもんかな
アクセスフラーッシュ!!