みつりんふぁんくらぶ

観たものについてのメモ。解体的です

Angel Beats!

ショーシャンクの空に」を見て、名作と評価されてるものは裏切らないと思った。

残念だがそれは嘘だ。

なんだこの作品は…。これ見てる人の中で好きな人いたらほんとにごめん。あんまり良いこと言いません。良いと思えなかったので。

死後の世界で「消えない」為に奮闘する「死んだ世界戦線(死んでたまるか戦線)」の戦いと世界の秩序を守り戦線と対抗する天使がワチャワチャやる話。

感想を一言で表すと、「うるせ〜〜〜!!!知らね〜〜〜!!!ファイナルファンタジー」です。

全部がやかましい。私の心が終わってるからなんだろうな。誰が何してもイラつく作品だった。
特に主人公許せねえわ。なんだあいつ。1話見るごとに主人公へのヘイトが溜まっていく。なんであいつ他者理解の姿勢を持たないくせに説教がましいんだよ。独善的すぎんだよ。

多分この作品は「精一杯悔いなく生きよう」みたいなことが言いたいんだろうが、違う。この作品から学ぶべきことは、「きちんと話し合いをしよう」だ。

基本的にこの作品のヘイトが溜まる部分は話し合いをしてくれれば全て解決する。一言当事者に相談しろ。主観で良いと思うことを独断で実行するな。自身の視野の狭さを自覚しろ。ディベート能力がないなら行動を起こすな。

そんな感じで主人公にアホほどムカついてたので最終回は本当に良いものでした。感動したということではないし、制作者の意図とは外れたところで評価してるけど、私と同じ感情で見てた人らも良い気分になれたと思います。

「嫌なら切ればよかったじゃん」というご指摘があると思いますが、途中で切ってディスるのはフェアじゃないと思ったから全部見た。1クールだったし。

なんか「こいつにこれ言わせたい」みたいなところから全てが決まっていったんじゃねえかって感じなんだよな。力入れてるとことか、ここを名シーンにしたかったんだな、ってのはすごいよくわかるけど冷めた目で見ることしかできなかった。

唯一良かったなと思えたのがOP。天使ちゃんがいろんな角度からピアノ弾いてくれる(?)何枚描いてるんだろうってくらい動く。あれは良かった。

ショーシャンクの空に


名前だけ昔からやたらと聞く。

今回見ようと思ったのはモーガンフリーマンが出てたから。
最高の人生の見つけ方を授業の発表教材に使おうと思ってて、それ見てからモーガンフリーマンに惹かれた。

ってのを友達に言ったら、DVD貸してくれた。

言語化できない気持ち(良い気持ち)になって終わったからここに書くつもりなかったんだけど、2週目しようと思ったときにこれ読むと面白いから覚書程度に残しておこうと思う。

アンディっていう銀行員が殺害容疑で終身刑。刑務所に入る。そこでレッドとかと仲良くなって、銀行員時代のスキルを活かして立場も上がって図書館まで作っちゃうんだけど、看守長(?)の汚職にも巻き込まれちゃう。新入りからアンディに容疑がかかってる罪の真犯人を聞いて、看守長に直談判するけど無罪にはならず揉み消されちゃう。
後日アンディはレッドにもしレッドが仮釈放されたらここに行ってくれって頼む。それを死亡フラグととったレッドはビビり散らかす。が、それは死亡フラグじゃなくて脱獄フラグだっ
た。脱獄したアンディによって汚職が暴かれ、看守長は自害。新しい看守長がきて、いままで一度も受理されなかった仮釈放が受理されたレッドはアンディに教えてもらった場所に行く。所定の場所にはアンディからレッドへの手紙が仕舞われていた。
手紙に書かれた場所へ向かうと船の修繕をしていたアンディがいた。再会した二人がハグをしているところを俯瞰で見ながら終了。


ここをクライマックスにしても良いだろ!ってシーンが何個もあってびっくりした。私が特にクライマックスにしてもいいだろと思ったところはアンディの脱獄とレッドの仮釈放前の話とレッドがアンディの元に向かうシーン。
わからん。そこらへんをクライマックスだと思ってる人沢山いそう(特に脱獄してパッケージ回収するところ)。
でも私が一番カタルシス感じたのは本当に最後の最後、アンディとレッドが再会して抱き合うシーン。別にレッドがアンディのところへ向かって、モノローグ…でも全然作品として成り立つんだけど最後まで描き切ってくれてほんと嬉しかった。
終盤に向かうにつれてどんどん名シーンが盛り込まれていく。前半はやるせないことも多いし、鬱屈とした印象も受けるけどレッドたちがわちゃわちゃやってるおかげでそんなに暗い気分にはならない。

ラキストを吸いながら見直したいなと思った。

巴を救ってくれ〜(プリンスオブストライド オルタナティブ)

地上波でやってる時に結構熱入れて見てたんだけど何故か最終回だけ見ずに放置していた。

乙ゲー原作。原作未プレイ。

パルクールを競技にって設定の時点で面白くないはずがない。
熱いしワクワクしながら見てた。「こういう展開であってくれ〜」っていうヒヤヒヤしたところも最終的に全部救ってくれる。でもそういうヒヤヒヤしたところに限って結果がどうだったかを焦らすからヒヤヒヤマックス。でも好き。
EDが良すぎて音源買って、いまだにたまに聞く。

全体通して満足なんだけど、門脇先輩と巴のフォローをもう少しして欲しかった。特に巴。
最後に弟からの救済入ったけど彼が長年受けていた不遇からしたらもっともっと優しくされてもよかったと思う。久我先輩にずっと電話してたっぽいから面の皮の厚さ(?)は人並み以上にはあるんだろうけどそれも叶わず孤独が際立つ巴…見てて痛々しかった…。八神兄弟はこれから仲良くしてください…。

平面を立体にすることの重要性の話(さらざんまい)

さらざんまいについて思うところがありすぎる。

輪るピングドラムユリ熊嵐のファンです。ウテナはふつう。
特に輪るピングドラムに関しては人生の一部を占めるくらい大好きな作品なんだけど、一番の魅力は見失わないけど所在が明確につかみ難いストーリーの絶妙な抽象性だと思う。

さらざんまいに対して正直ピンドラほど熱が入ることは最後までなかった。なんでかというとわかりやすすぎるから。
基本的にさらざんまいのストーリーについて考察という考察はほとんどしなかった。根拠を探さなくてもこちら側である程度の解釈は考えつくから。
ただこれは他のイクニ作品と相対的に見てさらが悪いとか、他作品がすごいとかの話ではない。
ジャンルがそもそも違う気がする。イクニ作品ってだけでひとくくりにして見ていた自分が間違いだった。さらはイクニ作品の中で新境地に到達したアニメ作品だった。

受け手によってハッピーかバッドか別れるという締め方が色だった今までから、完全なるハッピーエンドが新しく生まれた瞬間っていうのはすごく尊いなと思って。

ラスト、主人公3人が死亡した説とか、自殺した説とか出回ってるけど私はそれは無いと思う。あれは映像通りのエンドだと思う。だってこれから起こり得ることが流れて、ゴールデンコンビは新しい制服を着て、あんなに楽しそうに走る3人がいて、っていうのを演出として片付けるのってあまりにも悲しすぎないか?
というかいままでのイクニ作品でやり続けていた「誰かのために自分を犠牲にする」行為とか、「みんなが繋がっている世界(中略)失ったものはもう戻らない」というテーマをさらざんまいという最新の作品の中でキャラクターの身をもって否定した(自己犠牲=ダサい・失ったものは戻らない→だからどうした)こととか、そういう表現が死によって全部無に帰すことになるとは思えないんだけども…。
じゃあ死んだはずのレオとマブからの援護はなんだったのかってなるけどこれは一時的にカワウソの手に落ちたことからの関連でレオとマブが概念と化したって解釈にはならんかな?実体がないから主人公トリオを助けることもできるみたいな。無理やりかなあ。

サラちゃんが「皿は生命の器、形あるものはいつか失われる」といいつつ「喪失の痛みを抱えてもなお欲望をつなぐものだけが未来を手にできる」と発言してるんだけど、これが作品の一番言いたかったことなんだろうな。愛、欲望のどちらかという平面的な考えではなく、それらはどちらも存在していて、どちらもを認知して受容するっていう立体的、多元的な思考をしてはじめて希望を持って生きることができるんだと思う。無償の愛(ニアイコール自己犠牲)だけあってもダメなんじゃないかという過去作への問題提起が行われているんじゃないか。

先述した通り作品の世界観に対しての考察はほとんどしてなかったけど、すごく考えさせられるテーマを持った作品だった。
欲を言えば一稀のサイコ感とか矯正されるとこも見たかったから2クールで楽しみたかった…。

最後に切っても切れないめしちゃんの話をしたい。
めしちゃんがいなくなってしまったことがOPまっさらの歌詞と重なりすぎて胸が痛くなった。
KANA-BOONは私が一番邦ロックを聴いていた時にマストのバンドで、かなぶん、ばくなん、わんおくが当時の三大マストバンドだった気がする。だから好きなりに追いかけたし、CDも買っていた。ライブは見たか覚えてない。見た気もするけど見てない気もする。なんでもねだり以降は多分CD買ってない。その程度の愛着。
めしちゃんが帰ってきたことと、最終話の一番最後にOPが流れたことの関連に見出す意味を、製作者側の意図を考えずに大切にしたいなと思っている。まっさらで久々に会えためしちゃんのベース、まっすぐなベースライン、音色はどっしり構えつつも疾走感を無くさない私の思ったとおりのめしちゃんのベースで好きです。

辰杏珠 黒糖バブルミルク


抜糸ついでに行ってきた。
先週土曜にできたばかりだったから絶対混んでるよなーと思ってたけど全然余裕だった。平日14:00過ぎに行ったからかなー 。

余裕とは言っても列は切れないから店員さんは忙しそうだった。すごいいっぱいいたから客捌けてんのかな。
メニューの左にカスタムとか書いてあったけど忙しいからか注文の時カットされてた。また空いてる時にゆっくりカスタム見よっと。効率的な選択やから印象が良い。

そんな感じでゆっくり悩む時間もなかったし特にこれ飲みたいってのもなかったからメニューにでっかく載ってた黒糖バブルミルクとやらを飲んだ。
540円。

飲んだ時めずらしく甘いもの欲してたから革命起きてた。普通時は甘すぎてきつかったかもしらんけど、そん時はまじで革命起きてた…。
ていうかひさびさにジャンクじゃない甘さを摂取した。黒糖だから後味も優しいのであった。

なによりタピオカがすばらしいんだよね。超モチモチ。めっちゃうまい。タピオカ単体にめっちゃうまいって感情持ったことないんだけど。すごい。あと甘いタピオカ好きだから味付いてたのもハッピーって感じだった。好きぃ

他のメニューも気になんのめっちゃあったからまた行く。

(ジアレイ程度の甘さと辰杏珠程度のタピオカ合体したら世界の真理タピになるんだよな〜)

THE ALLEY(ロイヤルNo.9タピオカミルクティー)


違う、写真センスがないのは違う、私が悪いんじゃない、店前に群がる女たちを写さないようにしたからだから。私は悪くない。
烏丸の病院に用事あって、それが午前予約(10:20くらいについた)だったんだけど予約の時間までまだあったから駄目元で行ってみた。
峯が整理券もらってその時間に行ってもさらに1時間待たされたとか言ってたからまあむりよねと思ってたんだけど、早い時間だったからか15〜20分待つだけで飲めた!

初めて飲むと驚きを感じ、2回飲むと好きになり、3回飲むと恋しくなるっていうキャッチフレーズだけど初めて飲んだ時から好きになっちゃった。

Mサイズ500円ちょいで、結構大きい。嬉しい。
パッケージ?ストローさすところおしゃれだったけど透明じゃないとタピオカどこにあるか見つけにくいな。あとお姉さんがストローさしてもいいですか?って言ってくれて、お願いしたらお姉さんストロンガーだったからか(そんなことない、忙しかっただけ)おもいっきりぶっさして最初傾けた時にストロー以上に空いた穴からミルクティー出てきてワロタ。

人気?おすすめ?のマーク付いてたロイヤルNo.9タピオカミルクティー飲んだよ。
紅茶の匂いすごかった。ストレートで紅茶飲めないから紅茶の強すぎる主張得意じゃないし、甘さも控えめだったから下手したら飲めない可能性もあったけどめちゃくちゃ美味しかった。なんかねー女子大生の味する。ベリーズは高校生の味して、ちゃばーはJKとJDの中間の味するけどジアレイははっきり女子大生の味するわ。飲んだら多分わかる。

ぜったいもう一回行きたいとは思ってるんだけど、もうちょっと落ち着いてから行ってもいいかもなあ…いや、リピートしたいんよ。値段的にもまあワンコインちょいまでなら理想値ギリだし。でも並ぶんはしんどい。でも人には勧めたい。うまい。

パドルの子

パドルの子

パドルの子

最近新生活で心が疲弊してるから本を読もうと頑張っている。久々に小説を読んだ。
作者はこれが処女作なんだっけな。脚本家志望の経歴があるだけに小説というよりは映像向けの作品だなと思った。

新海誠好きなの?

新海誠のことそんなに知らないけど、思春期の爽やかさとどろりまで行かない湿ったような鬱屈さが新海誠の武器だと勝手に思ってて、この作品も同じような感覚あった。似てるねーとか新海誠っぽいね!とかそういうことではなく、ほのかに匂いを感じる。
私は新海誠好きでも嫌いでもないです。

最初文章がちょっと痛くて軽すぎてしんどかったけど、転がものすごい速度と密度で走っていくから面食らった。300ページ強だけど「おもしろいかもしれない」と思ったのは200ページ過ぎてから。おそらく読み進めていったら段々三輪と水原の関係性について疑問を持ち始めると思うんだけど、その解け方が怒涛の勢いだった。
多分2週して補完されるようになってて、読み直して確認しなきゃ!っていう伏線がわかりやすく散りばめられてたんだけどひさびさにフィクションの本読んだからそこまでの力が出ないので今回は1週に留めとくことにする。積ん読を減らしていかないと…

タイトルの回収はきっちりされてるんだけど、作品自体がパドルしてる(?)から、そういう面で見たら読者はみんなパドルの子だなと思いました。読者の違和感をこんなに顕著に生み出すことってありそうでなかったよなと思った。作品の性質上読者が「え?」って思ったとしても違和感ないような体で話は進んでいくから、そういう演出が映像向けっぽいなーと思った。




▽2週目の私に注目して読んでほしいポイントのメモ(ネタバレ)



・「パドルの子」が生まれる過程がよくわからなかった。状況説明のところだけ何回か読み直したんだけどやっぱりわからなかった。
溺れた三輪が生き延びたいと思ったから水原を生き返らせたのか、パドルの仕組みに気づいた水原を生き返らせたいと思った三輪がパドル発見後に水原を生き返らせたのかの動機が1週目では理解できなかった。

・パドル消失後のご都合主義世界が出来上がった仕組み。なにか理由があったのか。水原が虹と一緒にご都合主義世界を作って消えたのか?

・三輪父が水泳部に変わった理由。なんで天文じゃダメだったの?「屋上フェチだから」で済ましていいの?

・「三輪のパドルの子」は文字通りに捉えて大丈夫?水難事故で行方不明になった水原とパドルによって再構築された水原は本当の意味で同一人物なの(これは小林、三輪母にもいえる)?もしそうであれば「三輪の」って修飾いらなくない?パドルによって変えられた世界を変えたと認知できるのは変えた者のみだから「三輪の」なのかな。

3割斜め読みだったから取りこぼしがありそうなんだよなー。話忘れた頃に読み直したくなるとは思うからそん時にこれ見直してから臨みます。