みつりんふぁんくらぶ

観たものについてのメモ。解体的です

小林さんちのメイドラゴン

最終話の為に粘れるアニメ。
1話〜12話で作品にズブズブ没入していき(6割程度流し見でもOK)、13話でエモくなってほしい。

京都アニメーションって結構男性向きの印象があるよね。私がちゃんと集中して通しで見た京アニってFree!の一期しかないんだけどあれは女性向けだったし凛とハルちゃんの衝突と和解みたいな一本の太い線があったからストレスなく見れた感じだった。

日常系って私が一番苦手なジャンルなんだよね。
なんでかっていうと設定さえ把握してれば一話完結でどこからみても満足しちゃうから。
裏返せばそれはいつやめても問題ないってことで。OPとキャラデザに惹かれて(トールの天真爛漫な感じが良い)視聴開始したけど時間結構食うかな〜と思ってた。でも割とスッと走れた!

ドラゴンがOLの前に現れてメイドとして働く!っていう話だからめちゃくちゃファンタジーなんだけど、それを抜いたら普通の日常アニメ。だから没入感がすごい。
でもだからと言ってドラゴンじゃなくてよくない?ということも全くなく、小ネタみたいにわかりやすいドラゴンネタをちまちまだしてきたのが良かった。

特に最終話が好きで、いままでニコニコしながら見れた作品だった分シリアスが盛りだくさんで胃もたれするくらいだった。
終焉帝を説得して帰した小林さんにトールが何をあげたらいいですか、全部あげます、って言ったところ見たとき絶対この作品で感じねぇだろうなというエモさが込み上がってきてグッときた。トール役の人演技うますぎじゃね?

ただ小林さんとの時間とか、あくまでも違う生き物であるっていうトールの葛藤を(まあちまちまあったにせよ)がっつり描くのが最終話だけってのはメチャクチャ勿体ねえなと思った。
最終話だけでお父さんと対立、その場凌ぎではあっても事実上の和解、ってポーンとやらなくてもよくない?若干の薄っぺらさは感じたけどこういう系統のアニメってほのぼのコメディがメインだからガッツリ描写すること自体がナンセンスなんかな。

でも二期とかあったら全然見たい。ダラダラずっと観れる。良かったと思います