みつりんふぁんくらぶ

観たものについてのメモ。解体的です

負荷領域のデジャヴ

2013.シュタゲ映画版

シュタゲ本編視聴後の余韻が抜けないまま走ったから観終わった後ふぁ〜っよかったぁ〜…ってなったけど冷静にみたら粗に気が散ったかもしれなくもない。

本編は脳で見る感じだったけどこれは感情で見る感じの作品だったな。頭を使って何かするってよりはキャラクターの心の揺れ動きを楽しむって感じだったなー。
悪意ない意味で普通の劇場版。

パーペキ紅莉栖ルートのラブストーリーだと解釈した。
紅莉栖ルートなのにまゆりの立ち回りに感動しっぱなしでやっぱこの子いい子だな…と思った。
まゆりがタイムマシンつくるのを止めるところと、オカリンを思い出しかけて泣いてるところでわたしも泣いた。

恋愛的な特別な関係を築いたのは紅莉栖だったけどやっぱり岡部を幼少期から見てたりとか、重要なイベントをたくさん作ってきたっていう単純な親密度から見たらまゆりの方が結びつきは強いし(時間の問題だからどうしようもない)、岡部の意思をしっかり汲みとれるのはまゆりだよね〜。

ただその先にはまゆりはいけないんだよね、優しいし、岡部のことよく知ってるからこそ岡部の意思に寄り添い続けると思うし。
そこで紅莉栖なんだけど強情で怖がりなせいでめちゃくちゃ葛藤する。尺短いのにそんな悩む?葛藤の描写を過去改変にあてたらもっとおもろかったんじゃね?ストーリー的に。

尺と構成のミスマッチみたいなものはあったと思った。でも同時に、その構成が追いついてない部分に突っ込んでガヤガヤいうのは無粋だなとも思う。
ダルの使えなさとか鈴羽がなんできたかとかチューしただけでんな変わるかよとかいろいろあるけれどもね。

行間を読めよってんじゃないけど限界ってのはあるしな。本編が良かっただけに期待が落とされたってのは仕方ないけど少なくとも私はそんなに気にならんかった。

最後オカリンと紅莉栖が邂逅して世界が元に戻るっていう流れめちゃくちゃ美しいなと思ったぞ。
いい作品だったと思います。