みつりんふぁんくらぶ

観たものについてのメモ。解体的です

メカクシティアクターズ

実は二週目。

うちらのこういうライト系の枠って多分デュラよな。
当時絵を描いてた人のカリスマってヤスダスズヒトだったと思うんだけどそれがしづに世代交代したイメージある。

わたしは冨樫とキナコだったけど。

だからカゲプロってうちらの世代の一個下のブームってイメージがある。黒歴史量産機だったし。

じんくんはwowakaとハチの次世代を担うプロデューサーだったと思うんだよな。それから今のインディーズ音楽の発祥の地的役割を持ってるボカロ界隈の地盤を作った人だと思う。ボーカロイドっていう電子音の力を最大限に発揮するエレクトロニカ系が主流だったボカロ界をオタク文化から一般大衆に引っ張ってった1人のような感じある。
もちろんピコピコ系も作ってたけどカゲプロの楽曲の魅力ってバンドサウンドだったし。

だからオタク文化から足が遠のいててもじんくんが新曲あげたらすぐ見に行ってたな…すごいときCDJとか出てたよね確か。

トーマとじんくんの力はスゲェよマジで。

でもカゲプロ自体にはあまり関心がなくて、消費ユーザーが低年齢層だったのも相まってリアルタイムで観た時はちょっと穿った目で見ちゃってたからあんま楽しめなかったんだよね。

こうやって数年経った上でメカクシティアクターズみたら普通に楽しめた。
楽曲全部聞いただけで他のメディアミックス見てないんだけど、でもその程度でも事前知識ないとわからんけどな。

キャラクターのコミュニティはシュタゲに似てて、すごい閉鎖的な空間でみんなわちゃわちゃしてんだよね。
みんな特殊能力持ってて、それ使ってみんなで的に立ち向かっていくっていう能力バトル系なんだけどそれでも没入感がすごいのって能力をマイノリティーに置き換えられるところにあるってとこだと思う。

キャラクターの中で誰も「能力持っててよかったー!」って思ってる子いなくて、「こんなんいらねえよ!」って悩んでる子しかいない。ヒビヤみたいに神通力的なものを持ってる子はいないけど、初期三人みたいに人から認知されなかったり、自分を偽って平然としたふりして生きてたり、他人の悪意を感じやすかったりする人間ってたくさんいると思う。
特に二次元に没頭する奴なんてそんなんばっかじゃん。じんくんうまいよな〜〜…
そういう子たちが「普通になりたい」って思って壁に立ち向かう物語だから多くの支持を受けたんだろうな。
異能力系っていうオタクが好きそうなジャンルで、共感しやすい一般的な問題を含んだ作品だったから受けたんだと思う。
しづのキャラデザのセンスもメチャ貢献してるし。支持得て当然だわ。

各話がどうだったってよりそういう全体的な要素が面白い。
そしてオチも悪い意味でなくなんの捻りもない内的な勧善懲悪でまとめられてるのも良い。言い換えれば面白みがないから叩くのもわかるけど。

続きめっちゃ気になる!ってわけではないけど続き物だから飽きずに見れます。
ただ世界観とかの多少の把握をして見ないと「今何してんの?」状態になるけど。